- 試験機関
- 財団法人 北里環境科学センター
- 試験期間
- 2009年7月31日~2009年8月4日
- 供試ウイルス
- A型インフルエンザウイルス(H1N1)
- 試験方法
-
試験品 |
形態:
種類: |
ガラス板
オールチタンAT254コートガラス板
コントロール(未加工ガラス板) |
- 抗ウイルス試験手順
- 試験品を保湿シャーレに入れ、試験品に表面に感染価1.4×107 TCID50/mLのウイルス液0.2mLを滴下した。その上を直ちに4cm角のポリプロピレン製フィルムで覆い、供試ウイルスと試験品の接触効率を高め室温で、所定の時間作用させた。
作用後、リン酸緩衝生理食塩水を10mL加え、試験品からウイルスを誘出した。
このウイルス誘出液を試料原液として感染価の測定に用いた。
- 試験結果
- A型インフルエンザウイルスの試験結果を表1に示す。
コントロール試験品にウイルスを接種し8時間作用させた場合、初期ウイルス感染価から1.2log10減少した。一方、オールチタンAT254コート加工したガラス板にウイルスを接種した場合、経時的にウイルス感染価の減少が認められ1分の作用で0.2log10減少、10分の作用で0.4log10減少、1時間の作用で1.1log10減少、8時間の作用で1.7log10減少した。コントロールとオールチタンAT254コート加工した試験品のウイルス感染価の差は8時間作用後に0.5log10であった。今回の試験ではA型インフルエンザウイルスに対して抗ウイルス効果を示す傾向が見られた。
ウイルス感染価が、初期値から10分後で61%、1時間後では91%の経時的な減少が見られた。
未加工(自然減少する)と比較しても、1時間後には80%減少したことが確認できた。